【女の相談室】職場のストレスで女性だけ損をする 心臓病とがんリスク3倍、糖尿病2倍

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「女子会で美味しい物を食べよう!」は超アブナイ

   なぜ、女性にだけ仕事のストレスが健康被害となって降りかかるのか。研究チームのピーター・スミス博士はこう説明している。

「女性と男性とでは、ストレスに対する身体的・心理的な反応が異なります。ストレスを感じると、副腎皮質からコレチゾールというストレスに対抗するホルモンが出ますが、女性の場合は男性に比べると、コレチゾールが多量に、しかも長い間分泌されるのが特徴です。すると、ホルモン全体のバランスを崩してしまうのです」

   女性がストレスを感じると体調を崩しやすいのは、ホルモンバランスが壊れやすいからだ。コレチゾールは、適量だと体に様々ないい働きをするが、過剰に分泌されると、別の恐ろしい反動がくる。スミス博士はこう続ける。

「コレチゾールは、食欲を抑える働きをする脳内ホルモンのセロトニンを低下させる作用があります。だから、コレチゾールが過剰に分泌されると、食欲が高まり、いくら食べても満腹感が感じづらくなってしまいます」

   よく女性は、ストレス解消のために甘い物や脂肪分の多い物をパクパクと食べる傾向があるが、それはコレチゾールが食欲を促進しているからだ。これが俗に言う「ストレス太り」であり、女性だけがストレスで糖尿病リスクが高まる原因なのである。

   くれぐれも、職場で面白くないことがあっても、「女子会で美味しい物を食べに行こう!」ではなく、「運動」や「遊び」で発散させよう。

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