FX投資家、ポンドより円ドルで阿鼻叫喚 「いくら損しても懲りない」

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直前の予想を超える急激な円高で「損切り」続出

   しかし、英ポンドはあらかじめ対応がなされていたが、あおりを受けた円ドル相場は、もともと取引量も多く、事前の警告もなかったため、24日に「阿鼻叫喚」となったFX投資家が存在したようだ。

   英国の「EU離脱」の情報に、インターネットでは、

「またまたロスカット続出! いくら損しても懲りないんだねぇwww」
「FXの奴ら全員死亡だなwww」
「世界経済、あーもうめちゃくちゃだよ」
「EU崩壊だな・・・」

といった声があふれた。

   前出の外為どっとコム総合研究所の神田氏は、「たしかに、1ドル100円割れした円ドル相場で多くのロスカット(損切り)がみられた」と指摘する。

   今回の国民投票では、事前に「残留優勢」が伝えられたところで、FX投資家の多くが急激な円高への懸念が後退したとみていた。その判断の決め手となったのが、「ブックメーカーだった」という。

   「ブックメーカーが『残留』の賭け率を変更して9割に引き上げたことで、23日夜のうちに、『残留』と決めてかかってしまったフシがあります」と、神田氏は話す。それがふたを開けてみたら、一変。残留優勢に傾きすぎたポジションが急激に調整され、6月24日になって1ドル103円を突破すると「ロスカットが生じた投資家が多くなりました」という。

   ところが「返す刀」で、今度は1ドル100円を割り込むと急激に切り返して、個人投資家は『押し目買い』に走った。24日18時のドル円相場は、103円前半まで値下がり。「この動きは個人投資家が主導したものと考えていいと思います」と話す。

   しばらくはFX投資家にとって眠れない夜が続きそうだ。

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