プロ野球の交流戦(2016年6月20日終了)はソフトバンクの強さが際立ち、対照的に気になったのは巨人のひ弱さだった。夏場を乗り切れるのか。
今年の交流戦もパ・リーグが圧倒した。60勝47敗1分け。12年で11度目の勝ち越しである。1位はソフトバンクで、13勝4敗1分け、勝率7割6分5厘。
交流戦、「負け越さなくて良かった」
そんな中で巨人は最終戦に勝ってなんとか9勝9敗とした。
「負け越さなくて良かった」
首脳陣がそう言った。ホッとしたというのが本音だろう。交流戦に入ったときの借金1はそのまま残った(32勝33敗3分け)ことになる。
現実は計算外の交流戦だったと思う。交流戦で最初に対戦したオリックスに3勝。続く日本ハムにも連勝し、いきなり5連勝という最高の出だしだった。
ところが中盤に5連敗。その中にソフトバンクとの3戦全敗がある。
「(ソフトバンクは)強い、と感じた」
巨人の主力選手は力の差を認めた。プライドの高い選手の集団であるチームがそう言うくらいだから、よほど痛めつけられた思いなのだろう。
防御率0点台のエース菅野智之で負けると1カード3試合に全敗する可能性が出てくる。ソフトバンク戦はその典型例だった。