統合失調症薬使用で85人死亡 NPOが厚労省に原因究明求める

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   統合失調症の治療薬「ゼプリオン」使用者のうち85人が死亡したとして、精神障害をもつ人を支援するNPO法人・地域精神保健福祉機構(通称:コンボ)は2016年6月21日、厚生労働省に原因究明を求める要望書を提出したと公式ウェブサイトで発表した。

   ゼプリオンは、製薬会社ヤンセンファーマ(東京都千代田区)が製造販売する注射製剤で、13年11月に処方が始まった。その後、因果関係は不明ながら、15年4月16日までに使用者の21人が死亡したため、厚労省から同社に対し、医療機関へ注意を喚起する「安全性速報(ブルーレター)」を出すよう指示が出た。同社はブルーレターの提出に応じている。

   コンボはこの後もチェックを続け、医薬品医療機器総合機構(PMDA)のデータから、16年6月中旬までに使用者の85人が死亡したのを確認したという。コンボは、他3種類の抗精神病薬と比べて「死亡者数が突出して多い」とし、ゼプリオンの使用例すべてを調査するよう厚労省に求めた。

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