イオン「オードブル需要はあるので、勝算はある」
しかし、同社の自信とは裏腹にツイッターで
「季節感を無視しすぎ」
「安易な発想」
「流行らない」
と厳しい声が投げかけられている。
そこで、挙げられた主な批判を同社担当者にぶつけた。まず、おせち料理を年末年始に食べる習慣は深い伝統に根差しており、時期だけ変えればいいものではない、という指摘。これには
「おせち料理には一品一品由来があるというのは重々承知していますが、私たちは『恵方巻き』のように『新しい食のスタイル』を育てていきたいのです」
と説明する。「ゲン担ぎ」の食文化からバラエティー豊かな太巻きを楽しむ文化へ変貌した「恵方巻き」のように「新しい食文化」にしたい、と担当者は意気込んだ。
次に、お正月と違って、開いている店で外食すればいい、との声には
「オードブル需要はあり、大人数で食卓を囲むという機会は多くなるはずです。そういう意味で勝算はあります。いきなり冬のおせちほどの市場にならなくてもいいんです」
と強気に返してきた。
最後に、室温や湿度から食中毒を心配する声に触れると、
「(料理は)基本的にすべて冷蔵保存となっています。8月13日、14日にお渡しして、賞味期限は15日までです。冬のおせちと比べて食べる期間を短く設定しています」
と対応策を答えた。
まさに、あらゆる批判に「万全の準備」で送り込まれる新兵器「夏おせち」。新たなブームを作りだせるだろうか。