「18歳選挙権」を聞く(中)【参院選2016】
候補者は若年層より同年代を狙いたがる
「勝つ!政治家ドットコム」・苅部学さん

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ツイッターは炎上し、FBでは「さすが!」といった声が集まる

――では、政治家のネット初心者にはどんなサポートをしているのですか。

苅部: 「選挙が来るから重い腰をあげる」というケースが、やはりほとんどです。選挙まで残された時間で何ができるか。全部できれば理想ですが、実際には難しい。国政なのか地方なのか、選挙期間なのか通常期なのか、SNSだったらツイッターかフェイスブック(FB)のどちらがいいのか、政治家が筆不精か筆まめか、など様々なパターンがあります。そもそも書けるか書けないかは別にしても、書くためのネタは沢山あるはずなので、「筆不精なら、例えば最低1週間に1回更新しましょう」などと細かく目標を決めて取り組んでいきます。

――ツイッターとFBは、どちらが「政治家向き」なのでしょうか。

苅部: ツイッターは匿名が多いのに対して、FBは原則実名のコミュニティーです。ごく一般的に考えると、ユーザーにしてみれば実名を名乗りながら政治家にきついコメントをするのは、なかなかハードルが高いと思います。実名であることがある意味でいいブレーキになってくれています。一方で、ツイッターでは匿名であることもあり、相手に攻撃的なコメントを飛ばすことはハードルが低く感じると思います。ツイッターでは文字数が限られていることもあり、言葉足らずになるケースから炎上するなども散見され、「どちらかを選ぶとすればフェイスブックから」という説明をよくします。ツイッターはある程度ユーザーとやり取りをする覚悟があって、ネットを理解し使いこなしている人向けだと考えています。結果的に実名のFBの方が健全なコミュニティーが形成される可能性も高いので、FBで仲間、ファンをつくっていきましょうということをお勧めしています。ある政治家が同じ内容をツイッターとFBに書き込んだときに、ツイッターでは炎上し、FBでは「さすが!」といった声が集まったこともあります。
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