「交際相手と性的行為をしただけで退学と言われた。行き過ぎで違法だ」。仙台市のサッカー強豪高校に以前在学していた大学1年の男子学生(18)が、こんな理由で高校側を提訴したと報じられ、ネット上で論議になっている。
この高校は、私立の聖和学園高校で、男子サッカー部は2015年に全国高校サッカー選手権大会に出場し、2回戦まで進んでいる。
以前在学の大学生が裁量権の乱用だとして提訴
男子学生の提訴を報じたのは、河北新報の16年6月21日付記事だ。
それによると、男子学生は、3年生だった15年12月、校長らから「性的な行為を一度でも行えば退学処分となる。処分に当たり、これまでの生活態度などは考慮しない」とした書面を渡された。校長らは、自主退学をするよう勧告し、男子学生は、転校することになった。その結果、推薦入学することになっていた関東地方の私立大学から合格を取り消されたという。
男子学生は、性的行為で退学になるという校則はないなどとし、裁量権の乱用だとして、20日までに高校側に約600万円の損害賠償を求める訴えを仙台地裁に起こした。
サッカー部にも所属していたが、全国高校サッカー選手権大会が始まる2日前に退学したため、参加できなかったという。
高校の校長は、河北新報の取材に対し、「事実関係に食い違いがある。主張は法廷で明らかにする」と話したとしている。
ネット上では、なぜ交際相手との性的行為が高校側に分かってしまったのか様々な憶測が出て、高校側が退学勧告したことについて何か事情があるのではないかとの指摘があった。
その一方で、勧告については、「厳しいな」「交際中なら何ら問題ないだろ」「退学はいきすぎ」といった疑問や批判も出ている。