「なぜル・マンの神様はここまでトヨタを嫌うのか...」
ル・マン24時間耐久レースは、1923年に初めて開催された歴史あるレースで、「世界三大レース」の一つ。日本からも、これまで多くの自動車メーカーが挑戦してきたが、総合優勝は1991年の、ロータリーエンジンを搭載したマツダスピードの「マツダ787B」が初めてで唯一だ。
トヨタのル・マンでの「逆転負け」に、インターネットには、
「なかなか劇的な展開だった。しばらく語り継がれるほどにインパクトあったよ」
「こんな筋書って・・・ 手が震えるほど興奮したのは久しぶり」
と、劇的なレースに感動したとの声に交じり、
「24時間走って残り3分走れないってどういうことよ」
「ラスト1周で壊れるとか、優勝より難しそうだな」
「なぜル・マンの神様はここまでトヨタを嫌うのか...」
「ドーハの悲劇を超えた」
などと、多くの「悔しい」の声が寄せられている。
一方、今回の突然の失速の原因の究明やその公表を求める声は少なくない。
トヨタは原因について、「現時点でわかっていることはありません」という。また、原因の公表についても、「今後のことは何とも言えませんが、おそらく公表することはないと思います」と話した。
豊田章男社長はホームページで、「TOYOTA GAZOO Racingは『負け嫌い』です。負けることを知らずに戦うのでなく、本当の『負け』を味あわさせてもらった我々は、来年もまた、世界耐久選手権という戦いに... そして、このル・マン24時間という戦いに戻ってまいります」と、2017年のル・マン参戦へ、決意を新たにしている。