フジロック「SEALDs奥田愛基」出演 「政治持ち込むな」vs「そもそも政治フェス」の批判合戦

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「フジロックはもともとそういうイベント」

   しかし、奥田さんは今回、ミュージシャンとして出演するわけではない。「No Nukes! No War!」を掲げたイベント団体「アトミック・カフェ」が行うトークイベントにジャーナリストの津田大介さん、国際環境NGO「FoE Japan」の吉田明子さんとともに出演する。トークテーマは「参院選を振り返る。安保法制、沖縄、憲法、原発」だ。

   「アトミック・カフェ」は、もともと80年代に盛り上がりをみせた反核・脱原発イベント。90年代に一旦終了したが、東日本大震災のあった2011年、フジロックの会場内で復活した。

   以来、フジロックでは毎年開かれており、脱原発派として知られる歌手の加藤登紀子さんは同イベントの常連だ。過去には、反原発ソングで話題になった斉藤和義さんや、日頃から政治的発言の多いロックバンド「ASIAN KUNG-FU GENERATION」(アジカン)の後藤正文さん、ジャーナリストの田原総一朗さんらが出演している。

   こうした経緯もあり、今年になって、突然政治色が強まったわけではない。ただ、奥田氏の放つ印象は強かったようで、例年より反響が大きくなった側面がある。

   音楽評論家の小野島大さんは20日、ツイッターで

「フジロックに政治を持ち込むなという意見があるようだが、フジロックはもともとそういうイベントであって、今年いきなりそうなったわけじゃない。そういうことを言う人はフジロック行ったことのない人ですよね」

と指摘。アジカンの後藤さんも同日、

「フジロックに政治を持ち込むなって、フジロックのこと知らない人が言ってるよね。これまでいくつものNGOやアーティストがさまざまな主張をステージて繰り返してきたわけだし」(原文のママ)

とツイッターで批判に反論し、「『読経に宗教性を持ち込まないでください』みたいな言説だよね」と例えてみせた。

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