初の車検迎え、手厚い「補償」でユーザーつなぎとめ
こうした三菱自の「補償」について、インターネットでは「10万円」という賠償金額で盛り上がっている。
「クルマなんて高価なもんでウソついたんだからむしろ安すぎだろ」
「中古で買った人も貰えんの? 中古で10万円の軽買ったやつらは歓喜だなwww」
「なんとなくだが、『5万円じゃ少ないし、20万だと会社ヤバいから、中間とって10万円払っとけばきりもいいし大丈夫じゃない?』みたいな感じで決まったんだろうな」
「返品が当たり前だろ。そんじゃなきゃ、米国みたいにユーザーが集団訴訟すればいい」
などと、10万円では「少ない」「納得いかない」といった怒りの声は少なくない。
さらには、
「下取りの評価損も考慮すべきだ! 不正発覚から20%以上も下がってるんだから」
「査定落ち分の補償するって話はどこ行った? 三菱が言うたことやぞ」
と、すでに下取り価格が値下がりしていて、「とても10万円では足りない」という声もある。
一方、そうしたなか、
「嫁のekスペースと俺の初代アウトランダーでもうウハウハやで。三菱サイコーwww」
「ガソリン代だけで10万円なら、御の字だろ。そもそもカタログ燃費を信じて買ってたっていうヤツのほうが信じられん」
「個人情報の流出を1人あたり500円で済ませた某社よりはマシなんじゃね」
といった、三菱自動車を擁護する向きがないわけではない。
自ら燃費を試算して、
「ホントにガソリン代の差額分しか補償しないんだ」
とのコメントも寄せられている。
燃費データを改ざんして販売されていた「ekワゴン」や日産の「デイズ」は現在も生産中止になっており、5月の軽自動車の販売台数は、三菱自が前年同月比75.0%減の912台に激減。日産でも76.8%減の3105台に大きく減少した(全国軽自動車協会連合会調べ)。
その「ekワゴン」や「デイズ」の発売開始が2013年6月6日。丸3年が経ち、車検がはじまったところ。車検時にクルマの買い替えを検討するユーザーは多く、「ユーザーをつなぎとめるため、補償を手厚く、また対応を急いだ」との見方もある。