マック店員が客に「一緒に働きませんか」 都市伝説なのか、会社に聞くと...

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時給を比較してみると

   一方、外食業の人手不足の原因のひとつは、「低賃金」にあるとされる。人材情報のリクルートジョブズによると、2016年4月のアルバイト・パートの募集時の平均時給は、東京・名古屋・大阪の3大都市圏の場合で、前年同月比16円増の977円。首都圏では1018円と、1000円を超えていた。

   職種別でみると、事務系や営業職、看護師や塾の講師などの専門職の時給が1000円を超えるなか、外食業(フード系)は全体で952円。なかでも、ファストフードは938円と低い。時給比較では、魅力的とはいえそうにないことが分かる。

   そうしたなか、マクドナルドの時給は、たとえば6月17日現在で募集中の東京・中野セントラルパーク店は、東京都の最低賃金にあたる「907円以上」だった。高輪ウイング店や早稲田駅前店などでは「950円以上」、西新宿駅前店は「1000円以上」(高校生は950円以上)。また、さいたま市の大宮本郷店は「850円以上」(埼玉県の最低賃金は820円)だった。

   マクドナルドの場合、2014年7月に起った中国での期限切れ鶏肉の使用や、その後の商品への異物混入問題で、同社の企業イメージそのものが大きく毀損した。また、外食産業に対しては、全般的に「長時間労働」などの「ブラック」なイメージを持つ人も多く、人手不足を助長している側面もある。最近はアルバイトも売り手市場で、「条件のよい店」でなければ働き手が集まりにくいこともある。

   若者の人手不足の影響で、最近は外食業やコンビニエンスストアなどでも、主婦層やシニア層のアルバイト・パートが目立つ。日本マクドナルドHDでも積極的に採用しており、「重要な戦力」という。

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