リニア時速500キロを体感 「飛行機より静か」だがトンネルが...

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政治主導で進むのか

   リニア中央新幹線の車内は、今の新幹線と内装があまり変わらない。ただしシートは左右に2列ずつになる(現行新幹線は2列プラス3列)。

   大半の区間がトンネルになるリニア中央新幹線は、窓から流れる景色を楽しむといった鉄道の旅情はなくなり、超高速の移動手段になるだろう。従来の鉄道の旅を楽しみたい人は、これまでの東海道新幹線を使うなど、棲み分けることになるのかもしれない。

   山梨県の実験線は東京-名古屋間(286キロ)の開業時には、そのまま営業路線として使用される。2015年12月に本格着工したリニア中央新幹線の工事は遅々として目に見える進捗がないが、名古屋までの営業区間の約15%は既に完成していることになる。

   政府は経済財政運営の基本指針(骨太の方針)で、リニア中央新幹線の大阪延伸の前倒し着工に向け、財政投融資の活用を明記した。JR東海は延伸工事に必要な環境影響評価(アセスメント)の繰り上げを検討する考えを表明。柘植康英社長は「速やかに延伸工事に着手できるよう全力で取り組む」と語る。果たしてリニア中央新幹線は政治主導で進むのか。

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