麻生太郎副総理兼財務相が2016年6月17日、北海道小樽市で開かれた自民党の集会で、「90になって老後が心配とか、わけのわからないことを言っている人がテレビに出ていたけど、いつまで生きているつもりだよと思いながら見ていた」と発言し、複数のメディアが報じた。
麻生氏といえば、その「放言」が物議を醸すことで知られ、今回もネット上では賛否の論議が起きているが、メディアの取り上げ方も含め、今回は意外な方面からの援護射撃も出た。
「延髄反射で失言」「言い方が悪いのは昔から」
発言は、国内にある1700兆円を超える個人金融資産について触れながら、お金は使わなければ意味はないという指摘をしたうえでのものだった。毎日新聞はこの発言について、18日付の紙面で「高齢者らの反発も予想される」と指摘した。ツイッター上では、
「政治家がする発言ではない。思ったことを何でも言っていい訳ではないと思うし、うんざりする。」
「人の命に敬意を払わず大切にもしない人が政治家をやっている恐ろしさ。」
「延髄反射で失言を繰り返す麻生某氏。『お前、いつまで政治家続けるつもりだ?』」
などの批判が上がった。
しかし、一方では
「これ早く死ねという含意じゃなくて、90歳が『老後』という言葉を使ったことに対して、90歳が老後じゃないなら人生何年なんだというツッコミに過ぎないんじゃないの。」
「因みに最近麻生さんは毎度講演の度にこの話をするんだけど、遂に自分自身が後期高齢者になっちまったと言う所までセットで会場を大草原にする。」
「麻生さん間違ってないでしょ。貯金してないでお金使わなきゃ。お金持ってるのは高齢者ばかりなんだから。この人の言い方が悪いのは昔から。ニュースにするほどじゃない。」
と、理解を示す意見も少なくない。