熱中症吹き飛ばすカンタン体づくり 「早歩き、のちゆっくり歩き」が効果

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「富士山チェック」で脱水状態を見分ける

   運動以外にも、様々な簡単にできる熱中症対策がある。

   番組で紹介された岡和子さん(69)は、南向きの窓の外側に、表がアルミ張りになっている「アルミすだれ」をかけている。日光がアルミに反射し、熱を部屋の中に入れないすぐれものだ。

   3年前に熱中症になり救急車で運ばれた植田良治さん(67)と恭子さん(63)夫妻は、温度・湿度計で熱中症を防いでいる。

   室温が上がり、熱中症の心配がある時に警報音で知らせてくれるもので、長い時間を過ごすリビングと寝室に設置している。

   自分では暑いと感じていなくても、音が鳴ったらエアコンや換気扇で調節したり、水分をとったりし、危険な状態に陥るのを避けている。

   暮らしの保健室訪問看護師・秋山正子さん「高齢者は、部屋の中で熱中症になっている人が約4割。部屋の中の温度や環境を整えることはとても大事。元々高齢者は体に水分量が足りないので脱水になりやすい。簡単に脱水をチェックできる方法として『富士山チェック』がある。手の甲の皮ふをつまんで、3秒たっても元に戻らないと脱水が起こっている」

   水分補給には、ただの水よりも「経口補水液」が効果的だが、市販のものはちょっとお高めだ。

   家庭でも、水500ミリリットルと砂糖20グラム、塩を1.5グラムを混ぜるだけでできる。

   飲んだ時に「しょっぱい」「美味しくない」と思ったら正常で、「美味しい」と感じたらやや脱水状態になっている。

   夏は食が細くなりがちだが、食事からとる水分も重要だ。飲み物ばかりでなく、しっかりと食事もとることが、熱中症予防につながる。

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