FX投資家を待ち受ける恐怖の週明け 業者から続々と「英ポンド暴落」の警告

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

FX業者が繰り返し「想定外の事態」をメール配信

   英ポンドの暴落によってFX投資家が直面するリスクは、(1)スプレッド(通貨の売り値と買い値の差額)が急拡大することで、想定以上の元本損失や元本を超えて損失が発生するリスク、(2)ポンドの流動性が低下することでロスカット(損切り)の約定に通常時より時間がかかって損失が膨らむリスク、(3)価格を形成するマーケットメイカーなどが市場実勢を反映しない価格を提示した場合に、予告なしに一時的に投資家向けの価格配信を停止するリスクなどが見込まれる。

   こうしたリスクを回避するには、個人投資家は英ポンドなどの急激な相場変動の発生に注意するとともに、「買い」や「売り」のポジション(持ち高)を減らす事前調整や、証拠金の追加入金などのリスク管理を強化する必要がある。

   そうしたなか、取引所FX取引の「くりっく365」を運営する東京金融取引所や、店頭FXを運営するFX業者が相次いで、個人投資家らに向けて、「英ポンド」を中心とした相場の変動に注意するよう喚起している。

   東京金融取引所は2016年6月10日付で、「英国国民投票実施に伴う留意点について」をホームページに公開。国民投票の結果のみならず、国民投票に向けた世論調査などの報道をきっかけに、外国為替市場の流動性が低下して「くりっく365」市場でも「一部の通貨ペアで市場レートの非提示やスプレッドが急拡大する可能性がある」とし、取引やポジション管理には充分に注意するよう、呼びかけた。

   岡三オンライン証券も、為替相場の変動やリスク管理への注意を喚起するとともに、店頭FXの「岡三アクティブFX」では6月23~27日の全取引時間帯において、全通貨ペアの提示スプレッドを一時的に表示しないことを、ホームページで公表するとともに、取引のある個人投資家らにメールなどで繰り返し「警告」している。

姉妹サイト