東京都知事を辞職することが決まった舛添要一氏(67)の一連の騒動について、「ナインティナイン」の岡村隆史さん(45)が自身のラジオ番組内で言及した。
岡村さんは不倫報道を機に芸能活動を休止したタレント、ベッキーさん(32)の話を持ち出しながら、両騒動の「共通点」を指摘した。
舛添氏の問題は「限りなくクロに近いグレー」
「都知事やめはったね」――。2016年6月17日未明放送の「ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン」(ニッポン放送系)で、岡村さんは開口一番にこう話した。
舛添氏は15日午前に辞職願を提出。都議会は同日午後の本会議で、全会一致でこれに同意した。
もともとは、共産党都議団が4月の会見で知事の豪華海外出張の実態を指摘したことが始まりだった。その後、公用車の私的使用、国会議員時代の政治資金疑惑が立て続けに報じられ、舛添氏は「第三者」による調査報告書を提出。しかしこの内容にも厳しい目が向けられ、批判はやまず、ついに辞職を決断するに至った。
岡村さんは舛添氏の一連の問題について「限りなくクロに近いグレー」と表現。
「色々追い詰められて。連日ずっとやってはりましたけれども、結果、都知事辞めることになってしまって」と振り返りながら、「ゲスの極み乙女。」川谷絵音さん(27)との不倫騒動で世間を騒がせたベッキーさんの名前をあげ、こう指摘した。
「結局これ、もうベッキーの時から分かったことなんですけども。嘘ついたらもうボッコボコにやられるっていう、この時代の流れなんですよ」
「人間なんて、絶対に叩いたらホコリ出るねんから」
「週刊文春」に不倫疑惑が報じられた直後、ベッキーさんは緊急会見(1月6日)で「友人関係」として疑惑を否定。だが、文春記事の内容はかなり詳細であり、お茶の間は「友人関係」の説明に納得しなかった。
結果、この「ウソ」が批判の声を強めるきっかけに。SNSには日々、罵詈雑言が寄せられ、まさに「フルボッコ」状態となった。ベッキーさんは活動休止を余儀なくされ、今もなお民放番組への「本格復帰」は果たせていない。
一方の舛添氏は、一連の問題に対する釈明を続けてきたものの、内容は二転三転し続けた。
6月13日に行われた都議会総務委員会の集中審議では、千葉県木更津市のホテルで面会したとされる出版社社長について「作り話ではないのか」という追及まで飛び出したにも関わらず、頑なに詳細を明かさなかった。
舛添氏の説明に意図的な「ウソ」があったかは不明だが、多くの人々に「ウソをついているのでは」と疑われても仕方のないような説明に終始したのは事実。
岡村さんも同ラジオの中で、出版社社長との面会について「してはったのかも分かりませんけど、たぶん都知事はしてない...いや、都知事はしたと言ってはるけれども、まぁ多分してないって思うんですよ」と疑惑の目を向けた。
ただ、辞職という結論については
「人間なんて、絶対に叩いたらホコリ出るねんから」「いちいちこう、全部もう辞めさそう辞めさそうってなったら、もうエライことやで」
と主張。そして最後には「でも結局のところ、アレやろうね。『好きだったんだね、温泉』っていうことですよ」と笑いを誘っていた。