東京・墨田の「ねこのて」、動物取扱業の登録を取り消し

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   東京都は2016年6月16日、猫とふれあいながら飲食できる猫カフェ運営会社「ねこのて」(東京都墨田区、松崎和子社長)の動物取扱業の登録を取り消したと発表した。都は同社に対して16年4月、30日間の業務停止処分を行い飼育環境の改善を求めていたが、改善がみられなかったと判断した。猫カフェ業者の登録取り消しは全国で初めて。

   この猫カフェはマンションの1室に10年6月オープン。15年11月頃から、虐待が行われているのではないかという報告が都に頻繁に入るようになった。都の職員が12月21日に訪問すると6畳ほどの展示スペースに62匹もの猫が収容され、そのうち7割が病気にかかっていたため、都は16年2月に改善命令を出した。オーナーは62匹のうちの52匹は売ったと都に報告し、展示猫を10匹に減らすなどしたが、病気のままだったり、清掃がきちんとされていなかったりしたため、都は16年4月21日に1カ月間の営業停止を言い渡した。その後の5月11日に立ち入り検査したところ、店舗近くのアパートの1室に猫23匹を飼育していたことが判明。「52匹は売った」というオーナーの証言は虚偽だった可能性がある。また、父親の分からない子猫も新たに3匹見つかり、都は業務の改善が行われなかったとして動物取扱業の登録を取り消した。

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