カロリーはパスタの25分の1、意外に多いカルシウム
それはともかく、したらきが米国やイタリアで人気を呼ぶのには理由がある。栄養の専門家のウェブサイトをみると、次のような健康効果があるからだ。
(1)ほとんどが水分でカロリーがゼロに近い。約90~95%が水分で、カロリーは1玉200グラムで12キロカロリーしかない。100グラムで6キロカロリーは、パスタの平均が100グラムで150キロカロリーだから、25分の1だ。パスタ代わりに食べると、ダイエット効果は抜群だ。
(2)食物繊維が豊富。原材料のコンニャクイモにはグルコマンナンという食物繊維がたっぷり。グルコマンナンは人間の消化酵素では分解できず、体内に入ると水分を吸収して大きく膨らむため満腹感を得やすい。腸のぜん動運動を刺激して便秘解消効果がある。
(3)栄養価がないと思われているが、意外にもカルシウムが豊富。100グラム中に約75ミリグラムある。カルシウムの宝庫といわれる牛乳が100グラム中に約110ミリグラムだから、侮れない量だ。
(4)歯ごたえがあるので噛む回数が増える。よく噛むと腸内細胞から「GLP-1」というホルモンが分泌される。GLP-1はインスリンの分泌を調節し血糖値を下げる働きがあるといわれている。また、咀嚼回数が増えるとあごの周辺の筋肉を使うため、顔が引き締まる。小顔効果が期待されるのだ。