「動体視力測定器」(infinity software)
「最近、老眼が進んだなあ」。働き盛り世代の中には、目の衰えを嘆いている人もいるだろう。動くものを見る力、すなわち「動体視力」も年齢と共に低下するひとつだ。
「動体視力は、トレーニングによって鍛えられる。まずは自分がどのレベルにあるのかを知っておきたい。
計算式があっという間に画面から消えた
「動体視力測定器」は、ゲーム形式で動体視力をチェックするアプリだ。画面上を素早く移動する数式を計算する、後出しじゃんけんで負ける、表示中の模様と同じものを選ぶ、画面に表示される指示の向きにスマートフォンを振る、の4種類のミッションをクリアする。
40代後半の記者が挑戦した。最初は「計算しろ」の指示。2ケタの数字の足し算式が、画面右から左に滑るように流れる。何となく「残像」が頭に残って、多少の時間をかければ計算可能だ。だが、だんだん速くなり、最終問題はスピードについていけず、アウト。画面上から式が瞬時に消え去るのを、ぼうぜんと見送るしかなかった。
続けて「後出しじゃんけんで負ける」。最初に相手のグー、チョキ、パーのいずれかが出てくるので、これに負ければよい。意外と楽勝かも、とちょっとひと安心だ。
3つめのミッションは「同じ絵を探せ」。数種類の異なる模様が描かれた正方形が、画面上に流れてくる。画面下には似たような絵柄が8種類あり、そのなかから合致したデザインを1つ選んでタップするのだ。記者にとっては、これが一番難しかった。絵柄の特徴をとらえきれないまま、正解を探さねばならないことが多かった。