「排便したら上司に報告を」 給食センターの衛生対策は行き過ぎか

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調理員全員の排便は「想定していない」

   排便を上司に「報告」しなくてはならない――。こんな衛生管理マニュアルの内容に、ツイッターやネット掲示板では、

「全然改善してないどころか、セクハラじゃないの?」
「排便の報告をするというのはセクハラやパワハラに繋がる」
「黙って消毒を徹底すればいい話なのに」

といった批判が相次いだ。

   若狭町給食センターの再開対策室長は6月14日のJ-CASTニュースの取材に、「調理員から反発は出ていない」と話す。10人の調理員のうち7人は女性だというが、室長によれば、「集団食中毒を起こしたことに責任を感じているのか、調理員は衛生管理の強化に向けた取り組みに協力的だ」という。

   ただ、「仮に10人全員が調理時間内に排便した場合どうするのか」という記者からの質問には、「想定していない」。補助の調理員を3人用意しているというが、「急な呼び出しに対応できるかどうかは分からない」とも話していた。

   また、排便報告がセクハラ・パワハラではないかとの指摘が出ていることについては、「(県の)保健所から具体的な指導を受けてマニュアルを作成しただけ」と述べ、若狭町としては「コメントできない」とのことだった。センターは15日から業務を再開する。

   一方、福井県医薬食品・衛生課の担当者は取材に対し、

「県としては、食中毒を防ぐためのアドバイスを送っているだけ。実際にマニュアルを運用するのは自治体なので、もう少し責任感を持って欲しい」

として、こちらもまた、パワハラ・セクハラ批判に対して「コメントする立場にない」との回答だった。

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