歌舞伎俳優の市川海老蔵さん(38)がフリーアナウンサーの妻、小林麻央さん(33)の乳がんを会見で公表したことを受け、「芸能界のご意見番」こと歌手の和田アキ子さん(66)が小林さんの容態を気遣った。自身も過去に子宮がんが見つかった経験から、他人事とは思えないようだ。
和田さんの発言はネット上で批判を浴びることも多い。だが、今回ばかりは「経験者の言葉は重い」などと共感の声が広がっている。
子宮摘出時は「発狂寸前まで泣いた」
2016年6月11日放送のラジオ番組「ゴッドアフタヌーン アッコのいいかげんに1000回」に出演した和田さんは、海老蔵さんが行った9日の会見の話題を取り上げ「びっくりしましたねー...」と切り出した。
最近では、女優の南果歩さん(52)が初期の乳がんを患い、3月に手術を受けたことを公表。元プロレスラーでタレントの北斗晶さん(48)も15年9月、乳がんのため右乳房全摘出手術を受けたことを明らかにするなど、相次ぐ芸能人の乳がん公表が注目を集めている。
和田さんは2人の例を挙げながら「私も30代の時、結婚して2か月で子宮がんを患った」と自身の経験を振り返った。医師からは子宮の全摘出を勧められ、
「私は私で『子どもが産めない』とか『女でなくなるから』とかって、ちょっともう発狂寸前まで泣きました」
と、当時の辛い胸の内を思い返した。ただ、その甲斐あって「結果、今、元気です」とのこと。
麻央さんについては、乳がんが見つかってから1年8か月が経過していることに触れて「がんによって違いますけど、思った以上に重いんじゃないかと...」と現在の容態を心配しながら、「元気になってほしい」と願った。
子宮がんと乳がんという違いはあるが、女性特有のがん経験者として、特に思うところがあったようだ(男性乳がんの症例数は乳がん全体の1%未満)。
また、女性が恥ずかしさなどを理由に乳がんや子宮がんの検診を嫌がる傾向にあることも指摘し、「早期発見だったら、なんでも治るんだから。絶対に調べてもらったほうがいい」と訴えた。