「やりすぎだろ。なんかヤバイんじゃないのか?」と心配の声も
外食業界では、商品単価の引き上げを進める一方で、それによる客離れの防止に腐心。クーポンを使った値引きは、そんな客離れ防止にひと役買っている。
とはいえ、たとえば吉野家では牛丼などを50円引き、マクドナルドでもハンバーガー類やフライドポテト、チキンナゲットなどを30~80円程度の値引きに抑えている。他のファストフード店でも無料の多くはドリンクで、主力商品を半額以下に値引きするケースは珍しいとみられる。
インターネットには、すでに丸亀製麺に足を運んだ人からも、
「丸亀のアプリのクーポンがお得すぎてこわいwww 釜揚げ並、半熟玉子天、いか天で360円だったよ」
「たった今、食べてきました!やはり釜揚げがNo.1ですね!!」
といった声が寄せられている。
なかには、
「キャンペーン乱発やるチェーンはヤバいって昔から言うよなwww」
「やりすぎだろ。なんかヤバイんじゃないのか?」
などと心配する声もある。
そんな声をよそに、丸亀製麺の2016年5月の売上高は5.8%増。来店客数は1.9%増、客単価は3.8%増(いずれも既存店ベース、国内776か店)だった。2015年通期でみても、売上高は6.7%増、来店客数1.8%増、客単価は4.9%増と、好調に推移している。
運営会社のトリドールは、「(会社にも)お得に食べられたことへの喜びの声など、さまざまな声が多数寄せられています。(経営を心配する声に)クーポンはあくまでもお客様への感謝をお伝えするためのものですので、お客様が喜んでいただけているようで良かったです」と話している。