小林麻央への取材攻勢「命にかかわる」 それでも海老蔵宅に張り付く報道陣

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

   フリーアナウンサーの妻・小林麻央さんの乳がんを公表した歌舞伎俳優の市川海老蔵さんに対する、マスコミの「無神経な質問」や「行き過ぎた取材姿勢」がネット上で批判を集めている。

   「人の命に関わることです」「静かに見守って頂きたい」――。海老蔵さんは、妻の病気を明かした2016年6月9日の会見や自身のブログで、マスコミ各社に対し「取材の自粛」を繰り返し求めている。その願いは、いまだに聞き入れられていないようだ。

  • 「静かに見守って頂きたい」という言葉は会見でも頻出した(2016年6月9日撮影)
    「静かに見守って頂きたい」という言葉は会見でも頻出した(2016年6月9日撮影)
  • 「静かに見守って頂きたい」という言葉は会見でも頻出した(2016年6月9日撮影)

「今朝、ご自宅の前にお邪魔させて頂きまして」

   そもそも、海老蔵さんが9日に会見を開いたのは、真央さんの病状を「スクープ」した一部スポーツ紙の報道で、自宅周辺に取材陣が殺到したことが発端だ。

   海老蔵さんは同日のブログで、報道陣に対し「家の周りは近所の方々のご迷惑になるので帰って頂きたい」と要請したほか、同日は「家から出れないので(子供は)幼稚園お休み」と報告していた。その数時間後には「出来る限り子供達の生活を日常化する為」に会見を行うとつづった。

   会見では、フジテレビ系情報番組「グッディ」のレポーターからこんな質問が飛び出した。

「(麻央さんの乳がんが発覚してから)1年8か月、非常に長い期間だったと思いますが、どんな日々だったのか」

   これに海老蔵さんは、

「長かったとおっしゃいますけど、これからもまだ続くわけですから」

と、質問したレポーターの方をジッと見つめながら答えた。記者の「長かった」という、まるで終わったかのような表現は受け入れられなかったのだろう。

   会見中、海老蔵さんの口からは「静かに見守って頂きたい」「追いかけてこないでください」という言葉が繰り返し出ていた。ところが、一部のレポーターが「今朝、ご自宅の前にお邪魔させて頂きまして」とわざわざ報告する場面もあった。

   こうした質問に対し、ネット上には、「人の気持ちわからないの?」「仕事とはいえ、人間性を疑わざるを得ない」といった批判が殺到していた。

川島なお美さんも無神経な質問されたと告白

   海老蔵さんは会見後に更新したブログでも、麻央さんについて「あくまでも病人なので」と前置きした上で、「マスコミの方々にはしつこいようですが静かに見守って頂きたいです」と改めて呼びかけていた。

   だが、それでも一部マスコミによる海老蔵さん宅周辺への取材は続いたようで、翌10日夜にも「お仕事である事は重々承知しておりますが、人の命に関わることです」「マオ本人の負担になるような撮影はやめてください」と訴えた。さらに11日にも、前日のブログの「お願い」を取り上げたニュース記事を引用し、「この事はお願いしたいことです」と再度要請していた。

   ツイッターやネット掲示板には、

「こんな当たり前のことをわざわざ何度も言わせないといけないとは」
「ストレスで病状が悪化したらどう責任取るんだ?」
「そっと見守ってあげるのが一番だと思う」

といったマスコミ批判や、海老蔵さんへの同情のコメントが相次いでいる。

   病気を患った芸能人に対するマスコミの過度な取材が問題視されるケースは、過去にも起きている。

   最近では、15年9月に胆管がんで亡くなった女優の川島なお美さんが、病院の前で女性誌の記者から無神経な質問をぶつけられたことを告白し、大きな話題を集めた。具体的には、「お墓を買ったんですか?」「ご主人にあてた遺書がある?」などと聞かれたという。

   川島さんが亡くなったのは、このブログを更新した13日後のことだった。ネット上では当時、「この記者は、いま何を思うんだろうね」といった声が出ていた。

姉妹サイト