「飲酒は、子供が主役の場にふさわしくない」
運動会では、PTAの監視係が見回っており、「飲酒は、子供が主役の場にふさわしくない」と厳しい目を光らせているという。不審者がいないかなどもチェックしており、勝手にビデオを回すこともできないそうだ。
東京・多摩地区の市立小学校の副校長は、取材に対し、運動会での飲酒について、「ないですね」と即答した。
「何年か前はあったようですが、今年の運動会は、見回っても飲酒はありませんでした。校内では、禁酒、禁煙になっており、もし見つかれば『出て行って下さい』となります」
千葉・湾岸地区に住む60代の会社員男性は、10年ほど前の小学校運動会では、酒盛りは普通だったと話す。日本酒の1升瓶を置いて親戚とシートで陣取り、徒競走で酔った父親が一緒に走り出す光景も見られたという。
そこで、この市立小学校に取材すると、校長は、「10年前のことはうわさでは聞きましたが、今は、校内は禁酒、禁煙でうるさくなっています。むしろ親の方が厳しく、学校の外でタバコを吸っていても苦情が来るほどです。こっそり飲んでいるケースはあるかもしれませんが、運動会で飲酒を許している学校は市内にはないですね」と言う。
砂川市教委の飲酒禁止に驚く声がネット上で多かったのも、都市部の学校では禁止が当然とみなされているからかもしれない。
ただ、J-CASTニュースが5月24日付記事「運動会で暴れ出す『モンスター保護者』 校庭でバーベキュー、徒競走に『ビデオ判定』」で報じたように、運動会後にビールの空き缶などが校庭に放置されるのは珍しくないというケースもあり、首都圏でも地域によっては事情が違うようだ。