プロ野球・巨人が選手契約金を巡る朝日新聞の記事で名誉を傷つけられたとして5500万円の損害賠償などを求めた訴訟の控訴審で、東京高裁は2016年6月8日、東京地裁の請求棄却判決を変更し、朝日新聞社に計330万円の支払いを命じる判決を言い渡した。
朝日は12年3月15日付朝刊1面トップで、巨人が6選手と、球界の申し合わせた最高標準額1億5000万円をはるかに超える計36億円の契約を結んでいたなどと報じていた。これに対し、高裁判決では、報酬加算金は契約金とは性質が異なるとして、記事は正確ではないと指摘した。
朝日新聞社の広報部では、マスコミ各社取材に対し、「記事の読み方を誤っており不当だ」「上告の手続きをとります」などとコメントしている。