防衛省は2016年6月9日、中国海軍のフリゲート艦1隻が尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の接続水域に一時入ったと発表した。9日未明の0時50分ごろ、フリゲート艦1隻が尖閣諸島の久場島北東を航行しているのを海自護衛艦「せとぎり」が確認した。フリゲート艦は約2時間20分にわたって航行し、3時10分ごろ、大正島北北西から接続水域を離れた。
これを受けて同日、外務省の斎木昭隆事務次官は、程永華・駐日中国大使を外務省に呼び、抗議した。
また、防衛省によると8日21時50分ごろ、ロシア海軍のウダロイ級駆逐艦1隻、補給艦1隻、タグボート1隻の計3隻も接続水域に入り、9日午前3時5分ごろ抜けた。海自護衛艦「はたかぜ」がこれを確認した。接続水域の場所は「非公表」としているが、マスコミ報道によると中国艦と同じ久場島と大正島の間だという。
同省担当者はJ-CASTニュースの取材に、「中ロ艦ともに領海侵犯は確認されていないが、双方の関係は現在調査中」と話している。