大学が2015年に新設した施設をめぐっても
また、問題となっているルートの一角にある大学の農業体験用の施設をめぐっても、対立はエスカレートしている。大学は、この施設を利用する学生が「私道を通らざるを得ない」と主張するが、住民側は「(施設が)講義で使われているようには思えない」と反論し、施設が15年に新設されたものであることから、住民側の代理人は、
「今回の申し立てをするために、わざわざ施設を作ったのでは」
とまで指摘している。
「ドロ沼」の様相を見せている今回の「通学路問題」。大学側は「地域とは円満にやっていきたいが、『学生通行禁止』を設置するなど、理不尽な要求に応じるつもりはない」と話す。
一方の住民側の代理人は、「いきなり調停という形で来た印象が強く、大学の考えを図りかねている」といい、「とにかく、話し合いの場を継続させていきたい」としている。
次回調停は8月2日に仙台簡裁で行われる。