日本人と中国人は毎月「4日」に心臓病死が多い
特定の日になるとストレスが高まり、死亡する人が増える現象については、こんな研究もある。「日本人や中国人は、毎年4日に心臓病で亡くなりやすい」という研究を米カリフォルニア大学がまとめたのだ。2001年に英医学誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」に発表した。
「4」は「死」につながり、日本人は忌み嫌う。中国でも発音は同じ「スー」なので、「4」は不吉なものと考えられ、車のナンバーや携帯電話の番号に使わない人が多い。そこで研究チームは、毎月4日になると、日本人と中国人のストレスが高まり、死亡率に影響するのではないかと仮説を立てた。
死亡日がきちんと登録されている米国健康調査データの中から約21万人の在米日本人・中国人と、約4700万人の白人を対象に、死因と死亡日を分析した。すると、在米日本人・中国人は白人に比べ、毎月4日に心臓病で亡くなるリスクが13%も高いことがわかった。
いったい、どうしてなのだろうか。同大の心理学者ケリー・マクゴニカル博士はこうコメントしている。
「不吉だと思うから不吉になるのです。4日を不吉と思わない白人にとっては、4日はなんのストレスを感じない日なのです。ひどいストレスを経験しても、ストレスを無害と思えば、死亡リスクは抑えられます」
「病は気から」ということのようだ。