神奈川県警は「振り込め詐欺の前兆」と注意呼びかけ
ツイッターなどを見ても、3月ごろから東京中央郵便局をかたる不審電話があったとする報告が度々出ていた。オペレーターの話す日本語がたどたどしかったとする指摘もあった。
少なくとも神奈川県内には、不審電話が多数かかっている模様だ。県警の捜査第2課では、公式ツイッターを通じて、振り込め詐欺の前兆とみられるとして再三注意を呼びかけている。
県警によると、まず男や女の自動音声が流れ、「カードを配達したが届かなかった」「悪用されている可能性がある」「こちらから警察に連絡します」といった内容を告げられる。横浜市緑区では、5月9~11日に不審電話が約80件も相次ぎ、電話の後に警察や金融庁をかたって、「口座が不正利用される恐れがあるので、金を別の場所に移したほうがいい」と持ちかけられたケースもあった。
捜査第2課では、自動音声を使った詐欺はあまり聞いたことがないという。音声が不審だとして警察に連絡してくるケースが多く、これまでに金銭的な被害については報告を受けていないとしている。
実は、韓国でも、過去に同様なケースが報じられている。3大紙の1つ「東亜日報」では、10年9月15日付記事で、自動音声を使い中央郵便局をかたった振り込め詐欺の電話が相次いでいるとし、電話主は韓国系中国人の言葉を使うこともあったと指摘していた。
もっとも、今回の不審電話と何か関連性があるかについては不明だ。