「貸したら帰って来ないもの 本、金、傘」の声も
どうしてこんなに返却率が低いのか。一度借りて帰宅をして雨があがると借りたのを忘れてしまい、何か用事が無い限りは返しにこないし、面倒くさくなるのではないのかとし、
「返却してもらえない、というのがこの事業の全国的な悩みでして、返却率を高めるための工夫が必要なんです」
と担当者は説明した。鎌ケ谷市の傘の返却率が低いのは、「中古」の傘だから罪の意識が低くなると考える人もいるが、それは違うようだ。
島根県松江市の松江観光協会は、13年から梅雨の時期に観光客に向け観光案内所や松江城周辺などの7か所で和傘風の傘の無料貸し出しサービスを行っている。J-CASTニュースが今回、観光協会に取材すると、当初は誰にでも貸し出していたが、返却せずに持ち帰る人が相次いだ。返すのを忘れたのか、珍しいものなので意図的に、なのかは分からない、とし、
「そのため現在は、受け付けで貸し出しの登録をしてもらってから貸すようにしています」
と観光協会の担当者は話していた。
ネット上では傘を返却しない人に対する批判が起こる一方で、「返さない人の気持ちがよくわかる」といった書き込みも結構ある。
「まぁ普通は戻ってこないと思うんですが...」
「貸したら帰って来ないもの 本、金、傘」
「知り合いの社長の会社の敷地で雨宿りする人が多いらしく、雨宿りする人に社長が傘を何回か貸してあげたらしいんだけど1本も返ってこないといってたな。必ず返しにきますと言ってた人も返さないらしいし貸すだけ無駄だよね」
などといった書き込みが出ている。