就職情報会社のディスコが2016年6月6日に発表した調査によると、17年3月卒業予定の大学生・大学院生の就職内定率は、経団連加盟企業の採用選考が解禁された6月1日時点で54.9%だった。
内定率は先月(5月1日時点)に比べて25.8ポイント上昇した。選考解禁直後にも関わらず、半数以上の就活生が内定を取得している点について、同社広報担当者は6月7日のJ-CASTニュースの取材に、
「今年(17年春入社)の新卒採用は『売り手市場』ということもあり、優秀な学生を確保するため、解禁を待たずに学生に接触し、内定の打診を行う中小企業が目立ちます。また、経団連に加盟する大手企業の場合でも、筆記試験や『面談』などで学生を絞り込み、解禁までに学生を確保するケースも多いようです」
と話した。
また、すでに内定を取得した学生のうち、64%が就職活動を継続すると回答。こうした数字について、同社は「内定は得ているものの本命企業の内定はこれから、という学生が多いと見られる」と分析している。
調査は6月1日から5日までインターネット上で実施され、1188人の就活生が回答した。