中国人「爆買い」が加速する? 9億人が使う「WeChat Pay」日本本格上陸

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中国人にとって一番使い慣れた決済サービス

   「WeChat Pay」は、すでに大丸松坂屋百貨店や、コロワイドが展開する「甘太郎」や宝飾品販売のSADAMATSUが導入。日本でも利用可能な店舗が広がりつつあり、2016年2月には、中国人旅行者の来店が多い渋谷や有楽町、なんばの「ロフト」や、多慶屋SELECT上野店でも使えるようになった。

   6月1日には、イセタン羽田ストアやサマンサタバサ スイーツ&トラベル、和光、MIKIMOTOなどの羽田空港国内線第1旅客ターミナルの5か店と国内線第2旅客ターミナルの2か店でも利用できるようになった。

   日本政府観光局によると、2015 年の訪日外国人旅行者数は前年比47.1%増の1973 万7000人で、統計を取りはじめた1964年以降で最大の伸び率となった。なかでも、中国からの入国者数は前年比107.3%増の499万人に達しており、訪日旅行者が最も多かった。

   WeChat Payの海外運営責任者の黄麗氏は、訪日中国人が増えている要因を「ビザの大幅緩和や消費税の免税制度の拡充などで旅行者が増えていることに加えて、訪日時に実際に日本製品を見て、手にとる機会が増えていることがある」と指摘した。

   海外でのショッピングは、外貨を両替して現金で決済するか、クレジットカードの利用が一般的。「WeChat Pay」はいわば、第3の決済手段であり、しかも中国人旅行者にとっては一番使い慣れた決済サービスの一つだ。

   「WeChat Pay」の日本での普及に協力するホットリンクの内山幸樹社長は、「海外からの旅行者に、買い物を便利に楽しんでもらうことも『おもてなし』の一つのあり方」などと話している。

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