水出し緑茶 身近にあったぞ最強の健康飲料 免疫力と美肌効果に甘さもプラス

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インフルエンザにかかる子どもが46%減った

   番組では、お茶どころ・静岡県の島田市立島田第一小学校の例が紹介された。この学校では水飲み場の蛇口から水ではなく冷たい緑茶が出る。学校の先生たちは口々に「風邪をひく子どもが減りました」と語った。実際、静岡県立大学の調査によると、日頃からお茶をよく飲む子どもがインフルエンザにかかる割合は、飲まない子どもに比べ46%も減るという。

   MCのお笑いコンビの博多華丸・大吉が冷えた緑茶をグビッと飲んでみた。

「めっちゃ、うまい!」「甘いね~」

と意外な甘味に驚いた。実は、高級な緑茶の玉露などを飲んだ際に「甘い」と感じることからわかるように、もともと緑茶にはうまみ成分の「テアニン」が含まれている。ところが、お湯でいれた緑茶では渋み成分の「タンニン」と、苦み成分の「カフェイン」が多く抽出されるため、甘味が感じにくい。しかし、水出しにすると、タンニンを含めてカロテンとカフェインが出にくくなるため、テアニンのうま味・甘味が多く感じられるというわけだ。カフェインが少なくなるので、子どもや妊婦も飲みやすくなる。「お茶博士」として知られる大森正司・大妻女子大名誉教授がこう太鼓判を押した。

「テアニンにはリラックス効果があります。水出し緑茶はカフェインに敏感な人にもとりやすく、良い香りとうま味でほっと一息つくといいでしょう。夜飲んでも安眠効果がありますよ。エピガロカテキンの免疫力アップで夏風邪予防にもなるし、これからの寝苦しいシーズンにはもってこいの飲み物ですね」

   番組では紹介しなかったが、緑茶の専門家のウェブサイトをみると、水出し緑茶には「ビタミンC効果」がさらに高まるというメリットもある。緑茶には、茶碗3杯でリンゴ1個分に匹敵するほどのビタミンCが含まれているが、ビタミンCは熱に弱いのでお湯を注ぐと壊れやすい。水出しにすると、緑茶が本来持っているビタミンCを丸ごと活かせるのだ。ビタミンCは肌の老化を防ぎ、美容効果が期待できる。

   ただし、デメリットもある。それは、水出しではエピガロカテキンが多く出る代わりに、それ以外のカテキンやカフェインがあまり抽出されなくなることだ。免疫力のアップや美容効果は高まるが、心臓病や呼吸器系の病気の予防効果はやや薄れてしまう。でも、心配ご無用。水出しした後の茶葉には、カテキンがまだ豊富に残っているから、お湯を注いでいただくとよい。

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