東京都足立区内で女児(4)をコンビニまで連れて行ったとして、容疑者の無職の男性(38)が警視庁に未成年者誘拐の疑いで逮捕された。男性は、オムツを替えていたといい、ネット上で、逮捕に賛否両論が出ている。
報道によると、女児は2016年5月14日夕、団地内の公園に来て遊んでいた。
コンビニに10分いて「誘拐」容疑
男性は、その女児に声をかけて、約120メートル先のコンビニに抱っこして連れて行った。店内でオムツやお菓子を買い、トイレでオムツを取り替えたという。女児と一緒にいたのは約10分間で、竹の塚署の調べに対し、男性は、「女の子が『トイレ』とコンビニを指差したので連れて行っただけだ」と容疑を一部否認している。
女児は、姉(10)と一緒に公園に来ていたが、姉が友人と遊んでいて目を離していると、女児がいつの間にかコンビニの袋を持って立っていたという。
帰宅後に、2人の母親(38)が女児の履いていたオムツの銘柄が違うことに気付いた。その後、母親が公園に行って男性に尋ねたところ、女児と一緒にコンビニに行ったことを認めたため、竹の塚署に相談していた。
男性は、6月3日になって逮捕され、竹の塚署が5日に報道発表した。コンビニの防犯カメラには、オムツを買って女児とトイレに入る男性の姿が映っていたという。
ネット上では、男性を逮捕したことについて、議論が分かれている。
公園管理者「不審者情報は聞いていません」
男性の逮捕を疑問視する向きも多く、「えー・・・これで逮捕なの?」「親切でやって逮捕なら洒落にならん」「もう子供が道端で泣きじゃくってても近寄れない」といった声が上がった。
一方で、男性の行為について、「いや、駄目だろ」「まず親を見つけないといかん」「見ず知らずの女の子のオムツ交換は逮捕されても仕方がない」などと批判的な見方も多かった。
男性は、公園の近くに住んでおり、スポーツ・ニッポン電子版は6月6日、以前から公園で女の子にちょっかいを出すことで知られていたとも報じている。
警視庁の広報課は、J-CASTニュースの取材に対し、報道発表文だけを明らかにし、改めて逮捕した理由について聞くと、「調べるのに時間がかかる」という答えが返ってきた。
団地内公園を管理する都住宅供給公社の総務課では、「職員が公園を月に1回巡回しており、自治会とも連絡を取っていますが、不審者情報は聞いていません」と取材に答えた。