野田前首相「国民に土下座してでも予定通りに」
消費税率を2014年4月に5%から8%に、15年10月から10%にそれぞれ引き上げることを盛り込んだ、社会保障と税の一体改革関連法案が成立したのは民主党・野田政権だった12年8月のことだ。法案成立後の会見で、野田佳彦首相(当時)は、民主党が勝利して政権についた09年夏の総選挙のマニフェスト(政権公約)で消費増税について記載されていなかったことについて
「深く国民の皆様にこの機会を利用してお詫びをさせていただきたいと思います」
と述べている。安倍首相が「批判があることも真摯に受け止める」としか述べず、謝罪しなかったのとは対照的だ。野田氏は16年6月1日にブログを更新し、
「私は、社会保障を充実・安定させ、財政健全化を実現するためには、国民に土下座してでも予定通りに消費税を10%に引き上げるべきだと思います」
とつづっている。