政治資金の用途をめぐってさまざまな「公私混同」が報じられる東京都の舛添要一知事。辞任に追い込まれるのは必至、との見方も出て、「ポスト舛添」を予想する声が飛び交い始めた。
「候補」として名前が挙がったのは、山本太郎・参院議員や橋下徹・前大阪市長、タレントの松岡修造さんといった個性豊かな面々。タレントから大物政治家までがズラッと顔をそろえた。
元妻、片山さつき氏の都知事選出馬もある??
「愛人に渡す子供の養育費を値切った」「部下に命じてマクドナルドのクーポンを自宅まで取りに行かせた」――。数々の「ドケチ」エピソードが明るみになる中、舛添氏への批判はますます強まっている。2016年5月20日の定例記者会見で「全力を挙げていい仕事をしたい。都民のために尽くしたい」と東京都への思いを熱弁したものの、ネット上を中心に辞任を求める声は止まない。
そんな声を受けてか、今マスコミを賑わしているのは「ポスト舛添」の予想合戦だ。5月16日発売の「週刊ポスト」(5月27日号)は、橋下氏に白羽の矢が立った、と報じた。「官邸周辺」は、橋下氏なら大阪府知事と大阪市長を経験して首長経験も豊富だ、と期待しているのだという。また、30日発売の同誌(6月10日号)は「自民党東京都連役員」の声として、石原伸晃・経済再生担当相や小池百合子・元防衛相、舛添氏の元妻で参院議員の片山さつき氏らの名前を出した。
5月6日放送のバラエティー番組「バイキング」(フジテレビ系)は番組出演者や視聴者を対象に「都知事になって欲しい有名人は?」アンケートとネット投票を実施。その結果、東国原英夫・元宮崎県知事がトップで選出された。東国原氏は番組内で「まだそういう気になれないです」と「含み」を持たせつつも、次期都知事選への出馬を否定していた。