【羽鳥慎一モーニングショー】(テレビ朝日系) 2016年5月24日放送
「この時期注意!紫外線の『新常識』」
夏にかけて気になるのが、強くなる日差しだ。気象庁によると、日本国内では7~8月に紫外線の量が最も多くなる。
紫外線を浴びすぎると、シミやシワをはじめ皮膚にさまざまな悪影響が出る。肌にダメージを与えないために、普段のちょっとした行動で紫外線を防ぎたい。
皮膚の奥深くに届き、シワやタルミをもたらす
番組で最初に紹介されたのは、28年間トラック運転手として勤務した米国人男性の写真だ。左ハンドルの米国車なので、運転中に左側から日が差し込み、顔の左側ばかり紫外線を浴び続けた。スタジオで紹介された顔写真は、右半分と比べて左半分がシワだらけになっていた。
「肌の老化の8割は紫外線が原因」――。皮膚科医で、Rサイエンスクリニック広尾の日比野佐和子院長は、以前は生活習慣や環境が原因の6、7割を占めると考えられていたが、近年は紫外線による肌への影響がわかってきたのだと説明した。
紫外線には大きく分けて2種類ある。日焼けの原因となる「UVB」(B波)は、肌の表皮までしか届かない。浴び続けるとシミや炎症、皮膚がんにつながる恐れがあるが、直接日光に当たらないようにすればある程度は防げる。これに対して「UVA」(A波)は、「真皮」と呼ばれる皮膚の深い層まで届く。さらに窓ガラスを通過してしまうので、家の中にいても浴びてしまう。これがシワやタルミをもたらし、肌の老化を招くのだ。
皮膚だけではない。目から日焼けする恐れもある。紫外線が目に入ると、シミの原因となるメラニンを生成するのだ。特に日差しが横から当たる朝や夕方に要注意。予防にはサングラス、特に黄色いレンズがお勧めだという。
日光浴そのものは、現代では「害の方が多い」とみなされるようになった。特に乳幼児は、浴びすぎは禁物だ。ただし「ゼロ」だと、骨の生育に必要なビタミンDがつくられずに骨粗しょう症になりかねない。適度な時間、外に出て日差しを浴びる必要はある。
女性の大敵「隠れジミ」が怖い
特に女性にとっては、「隠れジミ」が大敵だ。番組の20代女性スタッフの肌を計測したところ、表面に出ている「見えるシミ」が39個だったのに対して、「隠れジミ」は967個にも達した。数年後には顔に出てくるかもしれない「予備軍」だ。
日比野医師は「4年前はシミ、そばかすが多かった」と明かすが、スタジオではその「美肌」に注目が集まった。
菅野朋子弁護士「透き通るような白さ。触ってみたい」
宇賀なつみアナ「うらやましいです。白くてきれいで」
日比野医師は美肌のかぎとして、新陳代謝のアップを挙げた。実は紫外線は肌だけでなく、体全体の老化と関係がある。体の代謝を上げれば、肌もきれいになるというわけだ。番組では、3つの「代謝アップ術」を紹介した。
1つ目は、皮膚を修復するはたらきのある「卵白」だ。日比野医師は朝食に、卵2個分の卵白を使った料理を食べている。良質なタンパク質をとるのが大切だ。
2つ目は、入浴後に、中に水を入れて凍らせたペットボトルを使っての首回りマッサージ。代謝効果が高いのは、風呂から出たばかりの体が熱いうちだ。冷たいペットボトルを、首筋から鎖骨にかけてなでるようにマッサージする。冷たすぎたらタオルを巻いてもよい。
そして3つ目が「ホットヨーグルト」。30~40度にあたためると、乳酸菌が活性化するという。日比野医師が「最強です」と太鼓判を押す食品だ。