「中・高校生にも財政についてわかりやすく」
こうした財政状況のなか、「さらに借金を増やして大丈夫なの?」と不安げな高校生に、ザイセーは「(借金の返済は)君たちの手にかかっていると言わざるをえません」と、肩を落とす。
女子生徒が
「それって、どういう意味?」
と迫る。
ザイセーは、
「この借金は次の世代の君たちが返済していくという意味ですね」
と、淡々と話す。
「それってひどくない。わたしたちの知らないあいだに借金したものを返済してなければいけないってこと」
「どうやってわたしたちが返済しろっていうの」
と、女子生徒は憤る。そこに男子生徒が別の視点から、なだめに入って――。
そんな財務省の財政学習動画には、インターネット上で多くのコメントが寄せられている。
「財務省がなりふり構ってないな。安倍さん無理すんなよ」
「まさかと思うが、こんなこともあろうかとつくり置きしてあったのかwww」
「『使い方を見直していかないと』→ならば、まずこんな動画をつくるのをやめなさい」
「財務省の誘導っぷり、すごいわwww」
「いま増税して払うか、将来払うかの違いだろ? 何で景気の悪いときに払わなけりゃならんの? 景気よくなってから払うほうがいいんじゃないの?」
などなど。
財務省は、「7月の参院選から選挙権年齢が引き下げられたことに伴い、中・高校生にも財政についてわかりやすく、イメージしやすいようにと思い、動画にしました。若い人にも、財政にもっと興味、関心をもってほしい」と話している。