置き去り男児発見「水だけ飲んでいた」 7歳の子のどこに強い生命力が

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体温維持できないと3時間程度しか生きられない

   「遭難」した子どもが食べ物なしで数日間過ごした後、無傷で助けられた――今回の大和君と似た話が、2015年1月19日放送の「トリハダ秘スクープ映像100科ジテン」(テレビ朝日系)で紹介されていた。

   ロシア・シベリアで2014年8月、3歳7か月の女児が11日間、森の中をさまよった末に捜索隊の手で救出された。発見時は体重が減っていたが意識ははっきりしており、命に別状はなかった。8月とはいえ、シベリアの大地は夜になると気温が氷点下近くまでに下がる。しかも森には野生動物が生息しており、過酷な環境だ。

   番組では、遭難時に生き抜くうえで重要な「3」の法則を説明した。これは、ナショナルジオ・グラフィックが刊行した「世界のどこでも生き残る完全サバイバル術」を引用した内容だ。「酸素がないと3分程度」「適切な体温維持ができないと3時間程度」「水を飲まないと3日程度」が、生存できる時間だという。

   捜索中に、女児が森から出て水場の近くを行き来している痕跡が見つかった。また発見時には、自分の背丈より高い草むらの陰でうずくまっており、草が冷気を遮断していたとみられる。女児は、水と体温維持の条件をクリアしていたのだ。

   北海道で不明になった大和君も、小屋で水を確保したうえ、雨にぬれることもなくマットレスで体温維持ができた。偶然に見つけた場所か、本人が意識的に探しあてたのか、現時点で詳細は不明だが、結果的には自らの命を救う上でこのうえない環境に身を寄せたことになる。

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