自動車メーカー大手のスズキによる燃費データの不正計測問題で、国土交通省は2016年6月3日午前、道路運送車両法に基づき、静岡県浜松市にあるスズキ本社を立ち入り検査した。5月31日に同社が提出した報告書の内容に基づいて担当者や経営陣から聞き取りを行う。燃費計測をめぐる一連の問題で、スズキの関係先へ立ち入り検査が行われるのは初めて。
報告書によると、不正測定が認められたのは他社供給分を含む計26車種、計214万台。ただ、同社はこれらの燃費値を法定通りの方法で再計測したところ、全車種でカタログ掲載の数値よりも良かったと説明している。