日本国債、S&P、ムーディーズとも「格下げなし」消費増税の再延期で

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   安倍晋三首相が消費増税の再延期を表明したことを受けて、米格付け大手のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)とムーディーズ・インベスターズ・サービスがそれぞれ見解を公表した。いずれも、日本国債の格付けについては変更しないとしている。

   S&Pは2016年6月1日付で、「(日本国債の)格付け評価への影響はないと判断している」との見解を公表した。日本国債の格付けは現在、上から5番目の「Aプラス」で、中期的な見通しは「安定的」としている。

   一方、ムーディーズは6月2日付で、「(消費増税の再延期は)信用評価上ネガティブ」との見解を公表。「増税延期と財政出動の組み合わせは、財政再建目標の達成に対する疑念をさらに強める」としている。格付けや見通しについては変更していない。同社の日本国債の格付けは、21段階で上から5番目の「A1」。

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