イノッチ、「独身女性」かばって大絶賛 視聴者の未婚批判に真正面から反論

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   NHK朝の情報番組「あさイチ」でおなじみ、V6の井ノ原快彦さん(40)が視聴者の意見に珍しく反論した。

   放送した「シングル女性」の特集に対し、「少子化が進むから独身を煽るような番組はやめてほしい」とする意見が届いたのがきっかけだ。「イノッチ」こと井ノ原さんは「文句を言うつもりはないですけど...」と切り出し、問題の本質を熱弁した。

  • シングル女性は不安も抱えている (写真はイメージ)
    シングル女性は不安も抱えている (写真はイメージ)
  • シングル女性は不安も抱えている (写真はイメージ)

「こういう番組をやると少子化が進むんですかね?」

   2016年6月1日放送の「あさイチ」では、結婚していない女性=シングル女性に焦点を当てた。今や40代女性の4人に1人が独身の時代だ。番組では、マンション購入を決断した女性、友人同士で暮らす2人組、同じマンションで「近居生活」するシニアグループ...と、さまざまな角度から独身女性たちの「生き方」を追った。

   特集に関するさまざまな感想が視聴者から寄せられる中、ある60代の視聴者からは、こんな意見が届いた。

「ただでさえ結婚しない女性が多い昨今、その風潮をあおるかのような番組はやめてほしいですね。少子化がますます進んでいくのではないでしょうか」

   すると井ノ原さんは「少子化が進むんですかね?こういう番組をやることによって」「文句を言うつもりはないですけど、本当にそれだけが理由なのでしょうか」と疑問を投げかけ、

「それよりも、今『本当につらい』とか『一人でどうしよう』とか不安を抱えた人たちが、どうやって生きてくかっていうことも大事」

と主張した。

   特集では、単身生活を推奨していたわけではない。結婚を望む・望まないに関わらず、独身生活が長く続いている女性たちの悩みに向き合い、「生き方」の選択肢を紹介する内容だった。

「いのっち...ありがとう」「イノッチが守ってくれた」

   さらに井ノ原さんは、子供のいない独身者にしばしば向けられる「社会貢献していない」「後の世代が稼いだお金から年金を受け取るのはおかしい」といった批判を念頭に置いたのか、

「シングルの方たちが税金を払ってないわけでは、ないわけですよ。たくさん払っているわけじゃないですか。その中で(お金が)どういうふうに回っているかというのは、これはみんなで考えなきゃいけないこと。だれかが得してだれかが損しているってことは、一概には言えないですよね」

とも力説した。

   結婚観や生き方に世代間ギャップがあることは認めつつも、「常識は時代によって変わる」とし、「1人でも多くの人が幸せであってほしい。そっちを考えなきゃいけない」と訴えた。

   井ノ原さんの一連の発言はネット上でも大きな反響を呼び、「本当いのっちは神」「少子化を結婚しない人のせいにしないいのっち素敵」といった声が相次いだ。当事者からも

「いのっち...ありがとう」
「すぐさま反論してくれて、イノッチが守ってくれた~って思った」
「世の中シングルでいることが悪いみたいな雰囲気を感じていたのでイノッチの言葉はうれしい」

との声が続々と上がった。

   穏やかな印象でありながら場の雰囲気に流されず、言うべきことはズバッと言う――。井ノ原さんのこうした姿勢が称賛を浴びたケースは過去にもあった。

   セクハラを特集した2014年10月の放送回で、司会の有働由美子アナウンサーに対する出演者や視聴者のセクハラ的ないじり方に疑問を呈したのだ。いくら切り返しが面白いからといって縁結びなどのネタを毎度振るのは「どうかと思う」と指摘し、「相手がどう思うかを常に考えないと」と釘を刺した。この時もネット上では「よく言ってくれた」と絶賛する声が相次いだ。

姉妹サイト