「いのっち...ありがとう」「イノッチが守ってくれた」
さらに井ノ原さんは、子供のいない独身者にしばしば向けられる「社会貢献していない」「後の世代が稼いだお金から年金を受け取るのはおかしい」といった批判を念頭に置いたのか、
「シングルの方たちが税金を払ってないわけでは、ないわけですよ。たくさん払っているわけじゃないですか。その中で(お金が)どういうふうに回っているかというのは、これはみんなで考えなきゃいけないこと。だれかが得してだれかが損しているってことは、一概には言えないですよね」
とも力説した。
結婚観や生き方に世代間ギャップがあることは認めつつも、「常識は時代によって変わる」とし、「1人でも多くの人が幸せであってほしい。そっちを考えなきゃいけない」と訴えた。
井ノ原さんの一連の発言はネット上でも大きな反響を呼び、「本当いのっちは神」「少子化を結婚しない人のせいにしないいのっち素敵」といった声が相次いだ。当事者からも
「いのっち...ありがとう」
「すぐさま反論してくれて、イノッチが守ってくれた~って思った」
「世の中シングルでいることが悪いみたいな雰囲気を感じていたのでイノッチの言葉はうれしい」
との声が続々と上がった。
穏やかな印象でありながら場の雰囲気に流されず、言うべきことはズバッと言う――。井ノ原さんのこうした姿勢が称賛を浴びたケースは過去にもあった。
セクハラを特集した2014年10月の放送回で、司会の有働由美子アナウンサーに対する出演者や視聴者のセクハラ的ないじり方に疑問を呈したのだ。いくら切り返しが面白いからといって縁結びなどのネタを毎度振るのは「どうかと思う」と指摘し、「相手がどう思うかを常に考えないと」と釘を刺した。この時もネット上では「よく言ってくれた」と絶賛する声が相次いだ。