理研「体内時計」の時刻測定に成功 24時間ごとに増減するタンパク質が影響

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   理化学研究所(理研)生命システム研究センター合成生物学研究所グループの上田泰己グループディレクターらのチームは2016年5月31日、体内時計の時刻の測定に成功したと発表した。マウス実験で明らかにした。

   体内時計は生体の24時間周期をつくりだすシステムで、ヒトからバクテリアまで多くの生物に備わっている。ホルモンの分泌、代謝、睡眠といった生理機能に関係しており、そのメカニズムにはタンパク質が関わっていることが知られていた。

   研究チームはマウスを用いた実験で、体内時計に関わるタンパク質20種類の量の変化を解析。そのうち14種類のタンパク質が、24時間周期で増減していると突き止めた。得られたデータをもとに、マウスの体内時計の時刻を測定することに成功した。

   今後は、体内時計のリズムが生まれる原理の解明にも期待できるという。

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