TBS系番組「水曜日のダウンタウン」がツイッターを通じて芸人を救出する企画を行ったところ、一般人に迷惑をかけたとして、企画を中止する事態になった。
「今、知らない部屋に閉じ込められています」。お笑いトリオ「安田大サーカス」のクロちゃん(39)が、2016年5月31日17時にツイッターでこうつぶやいたのが騒ぎの発端だった。
関係のないマンション前に10人前後が集まる
クロちゃんは、「このツイッターの情報だけでクロちゃんの居場所を特定して、クロちゃんを助けにきてください」と呼びかけた。続いて、番組も公式ツイッターで「『クロちゃん、どこかに閉じ込められてもTwitterさえあれば助けてもらえる説』の検証中」と告知すると、クロちゃんがツイッターで様々な情報を発信し始めた。
「壁がこんな感じ」と画像をアップして示し、日本テレビを出たときから目隠しをされて車で2時間乗せられて来たと明かした。クロちゃんのツイートは、3万件もリツイートされるなど大きな反響を呼び、ツイッターなどでは、ファンらから次々に質問も投げかけられた。
これに対し、クロちゃんは、「18時になったチャイムの音は、夕焼け小焼けでした」「電車の音がとれました。 これでわかりますかね?」などとヒントを出す。ファンのうち、東北地方在住という男子高校生が特に熱心で、チャイムや電車の発着時間、そして部屋の間取りなどからマンションを推測した。
それは、神奈川県厚木市内の駅前にあるマンションではないかというのだ。
すると、ツイッターで大きな反響を呼び、自分も行ってみると明かす人も現れた。その情報を見ると、マンションには10人前後が集まったといい、夜の20時ごろにもかかわらず騒ぎになっていた。
番組側もこの騒ぎに公式ツイッターで反応し、「不確定な状態で直接部屋のインターホンを押すなどの行為はくれぐれもご注意ください」と呼びかけた。