別のスナック菓子はふりかけに
実は、森永製菓は以前も「同ブランドで別食品」を行っている。1975年に発売され、今も根強い人気のソフトキャンディー「ハイチュウ」をアイスにした「ハイチュウアイスバー グレープ&グリーンアップル」を、2016年3月14日から期間限定で販売した。発表資料には、凍った状態でも「ハイチュウの特徴である独特の柔らかな噛み心地を実現した」と、やはり「再現度の高さ」を際立たせる説明が書かれていた。食べた人からは「中が少しモチモチして、ハイチュウ感があり結構美味しい」「思ったよりハイチュウ」などと伝える報告がネット上で出た。
森永製菓以外では、企業をまたいだコラボレーションによるマルチ展開があった。菓子メーカーの湖池屋と乾燥食品メーカーのニチフリは、前者のスナック菓子「カラムーチョ」「すっぱムーチョ」を、後者の技術でふりかけ化。2015年2月に発売されたが、最近でも「カラムーチョの辛さとポテチの香ばしさが口の中に広がるけれど、ちゃんと白飯に合う」などの声が出ており、好評のようだ。両社は、16年1月には「スコーン」「ドンタコス」版のふりかけも発売した。
人気の高い菓子を、イメージを保ったまま新しい食品として開発する試みは、意外と少なくないようだ。