「訪問販売」専用ヤクルト「初」の値上げ それでも「ヤクルトレディ」にこだわるワケ

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「商品価値をきちんと説明して毎日飲み続けていただく」

   ヤクルトの乳製品の売れ行きは、1日に約685万本。このうち、「ヤクルト400」と「ヤクルト400LT」の売れ行きが、ほぼ半数を占めている。

   スーパーなどでは、「New ヤクルト」や「New ヤクルト カロリーハーフ」(いずれも、65ミリリットル、40円)などを販売。最近では、セブン‐イレブンでの限定商品として、年齢とともに健康維持が気になるビジネスパーソンをサポートするパーソナルユースタイプの「毎日飲むヤクルト」(100ミリリットル、110円)を販売。2016年5月10日には、販売エリアを全国に拡大した。スーパーなどの小売販売を軽視しているわけではない。

   とはいえ、ヤクルト本社は訪問販売の「ヤクルトレディ」には、強いこだわりがある。ヤクルトレディによる訪問販売は、1963年にスタート。2013年には50周年を迎えた。地域によって異なるが、1日20~30軒前後を訪問。「ヤクルトさん」「ヤクルトおばさん」などと、親しみを込めて呼ばれてもいる。

   ヤクルト本社は、「『ヤクルト』は商品によって、中に含まれているシロタ株の数が異なります。また、配合している成分やカロリーなども違います。訪問販売している『ヤクルト400』は1本に400億個と、最も多く含んでいる商品になりますが、お届け先に対して、その商品価値をわかりやすく、きちんと説明して、かつ毎日、習慣づけて飲み続けていただくためにも、ヤクルトレディが直接うかがうことが最適と考えています」と説明。同社の「世界の人々の健康を守りたい」という経営理念にも「合致します」と話す。

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