「ネット薄利多売」パワーが炸裂!? 電子コミック「1か月で売上3億円超」の仕組みとは

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   漫画家の佐藤秀峰さん(42)が自らの人気コミック「海猿」などの電子書籍を11円セールで売り出したところ、1か月の印税収入が1億3000万円超になったとブログで明かした。いよいよコミックも、ネット販売の時代になったのだろうか。

   「これまでの電子書籍の常識を打ち破る数字だ」。佐藤さんは、2016年5月26日のブログで、自らの印税収入額についてこう述べた。

  • 11円という破格のセール価格で売り出し
    11円という破格のセール価格で売り出し
  • 11円という破格のセール価格で売り出し

「23人の作品を売り、3億円以上も売り上げた」

   佐藤さんは2月、自らが運営する電子書籍取次サービス「電書バト」を通じて、漫画家23人の電子コミック42タイトル計131冊をいずれも11円というセール価格で販売した。電書バトでは、アマゾンや楽天などの国内の主要電子書籍ストア50店に対して取り次いでいる。

   このセールは大成功を収め、売り上げの総額は1か月間でなんと3億円を超えたというのだ。

   漫画家が受け取る印税は、佐藤さんが断トツの額で、紙の単行本なら約300万部の印税額と同じだという。2位は2000万円弱、3位が700万円強などとなっている。

   セールを行ったのは、電子書籍でも新刊ばかりが売り上げ上位を占める中、古くてもいい作品なら安くすれば売れるはずだと考えたからだとした。今回のセールについて、参加した漫画家からは、「紙の本ではほとんど利益を産まなかった作品が、電子書籍として売り上げを計上したことは新鮮な驚きでした」といった声が上がったという。このことから、佐藤さんは、「この結果がすべての漫画家にとって希望となることを願っています」と結んでいた。

   ネット上では、佐藤さんの印税額などに驚きの声が上がっている。

「11円を積み上げて1億円だもんなー。スゴイ」「本みたいな流通の中間搾取がないから出来ること」「このサイトが新人漫画家を発掘すればいいんじゃないの?」
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