マンガの作者は「ボリス・ジョンソンが首相になった際の『恐怖のシナリオ』」
両議員は、波に描かれている男性を安倍首相だと理解しているようだが、実際は全く違うものだった。このマンガの作者は自らのツイッターアカウントでも5月27日(日本時間)に作品を掲載している。そこについた説明は
「ボリス・ジョンソンが首相になった際の『恐怖のシナリオ』が日本でのG7サミットで持ちあがった」
というもの。あの「大きな口」は、安倍首相ではなく、次期首相候補とされるボリス・ジョンソン前ロンドン市長のものだったのだ。ジョンソン氏は近く行われる国民投票で欧州連合(EU)離脱を支持し、キャメロン首相は残留を支持している。これに加えて、タイムズ紙に載ったマンガについた説明(キャプション)では、ボートに載っているのはキャメロン首相、ドイツのメルケル首相、米国のオバマ大統領、フランスのオランド大統領、安倍首相だとされている。キャメロン首相をはじめとするG7首脳が、EU離脱の主張を「とてつもないバカ」だと非難する内容だったのだ。
勘違いがワザとかは不明だが、くだんの絵を安倍首相を批判したものだ、とするネット上の書き込みが出回っていた。柿沢議員は「釣られた」と思ったのか、フェイスブックの書き込みは5月31日午後になって削除された。