ベッキー復帰への抵抗勢力 「金スマの次」が出てこないワケ

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   「未定」「未定」「未定」――。不倫騒動で休業状態のベッキーさん(32)の復帰予定について、テレビ各局は一様に渋い見解を示している。

   TBS系「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」で104日ぶりとなるテレビ復帰を果たしてから約半月。不倫相手だった「ゲスの極み乙女。」川谷絵音さん(27)の元妻が「終焉宣言」をしたにもかかわらず、本格復帰の道筋はみえていない。

  • 本格復帰はいつになる?(写真は2009年撮影)
    本格復帰はいつになる?(写真は2009年撮影)
  • 本格復帰はいつになる?(写真は2009年撮影)

「何も決まっていない」「現場の番組から提案ない」

   TBSの武田信二社長は2016年5月25日の定例会見で、復帰の場となった13日放送の「金スマ」について言及した。放送後には大きな反響が寄せられたといい、武田社長も「関心の高さを実感した」。ただ、今後のレギュラー番組への出演については「何も決まっていない」(同局)とした。

   「未定」なのは他局も同じだ。フジテレビの亀山千広社長は27日の定例会見で「人生のパイセンTV」への復帰について「何も決まっていないと聞いている」と述べた。

   「世界の果てまでイッテQ!」など3本のレギュラー番組を抱える日本テレビの小杉善信専務も、30日の定例社長会見で「現場の番組から『復帰はこうしたい』という提案もありませんので、すべて未定です」と話した。

   ベッキーさんが司会を務める情報バラエティー「にじいろジーン」を制作している関西テレビの福井澄郎社長は「未定」とは言わなかったものの、「判断は現場に任せている」(25日の決算会見)として明言を避けた。

   ベッキーさんの今後について、所属事務所サンミュージックの相澤正久社長は20日放送の情報番組「バイキング!」(フジテレビ系)の電話取材の中で、

「具体的な番組は全然決まっていない。いろんな交渉をしながら、世間の状況を見ながら、やっていかなければいけない」

と話していた。

「金スマ」でネット世論は一転した様相だが...

   ただ、事務所の心配している「世間の状況」は今や決して悪くないようだ。

   「金スマ」放送後、ネット世論は劇的に変化した。 批判的な意見がなくなったわけではないが、多くの人々がベッキーさんの説明と謝罪に理解を示したコメントを寄せている。加えて数日後には、元妻が騒動の終焉を宣言する手紙をマスコミに発表した。

   世間の風向きの変化、1番の被害者による許し――。2つの好条件が揃っても、なお、本格復帰の目途が立っていないのには、根回しの失敗が影響したとの見方がある。事前の報告がないまま「金スマ」で復帰してしまったことで、他のレギュラー番組の怒りを買ってしまったというのだ。

   相澤社長は先の電話取材で、「(出演の)お話が来ているところもある」とも明かしていた。しかしスポニチアネックスの31日配信記事によれば、5月下旬に収録予定だった2本のレギュラー番組が立ち消えになったという。

   一連の騒動をめぐっては、1月の謝罪会見から「金スマ」出演まで、事務所の対応のまずさが指摘された。事務所側は今度こそ失敗しないよう、一段と慎重になっているようで、今回の収録立ち消えは「同じ轍を踏まない」と考えるベッキーさん側の都合ということらしい。

   「金スマ」での謝罪と元妻の終焉宣言で一気に復帰への道が開けたとみられたが、相澤社長の言う「いろんな交渉」はそう簡単なものではないようだ。

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